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月1万円で始めるつみたてNISA 最初の投資信託はどう選ぶ?おすすめの種類を解説

Tags: つみたてNISA, 投資信託, ファンド選び, インデックスファンド, 老後資金, 少額投資

月1万円という金額からつみたてNISAでの資産形成を始めたいと考えている方にとって、まず直面する疑問の一つが「どの投資信託を選べば良いのだろうか?」という点ではないでしょうか。つみたてNISAの対象商品は多数あり、それぞれに特徴があります。ここでは、月1万円から無理なく始める際に、どのような考え方で最初の投資信託を選べば良いのか、おすすめの種類を中心に解説します。

つみたてNISAで選べる投資信託の主な種類

つみたてNISAの対象となる投資信託は、金融庁が定めた一定の基準を満たしたものに限られています。主な種類としては、大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」があります。

月1万円から始める初心者におすすめなのは?

月1万円という少額からつみたてNISAを始める場合、多くの方にとって最初の選択肢として検討する価値が高いのはインデックスファンドです。その理由はいくつかあります。

  1. コストが低い: インデックスファンドはアクティブファンドに比べて信託報酬が低い傾向にあります。長期の積立投資では、このコストの差が将来の運用成果に大きな影響を与える可能性があります。月1万円という積立額であっても、コストを抑えることは重要です。
  2. 分散投資効果: インデックスファンドは特定の指数に連動することを目指すため、その指数に含まれる多数の銘柄に分散投資されます。これにより、個別の銘柄に集中投資するリスクを抑えることができます。少額からでも、効果的な分散投資を実現しやすい仕組みです。
  3. 運用方針が分かりやすい: どの指数に連動を目指しているかが明確なため、運用方針を理解しやすい点が挙げられます。複雑な分析や判断が不要で、初心者の方でも取り組みやすいでしょう。

長期・分散・積立を基本とするつみたてNISAの制度趣旨にも、低コストで広範囲に分散投資できるインデックスファンドは適していると言えます。

最初に検討したいインデックスファンドの種類(対象指数)

インデックスファンドを選ぶ際には、どの指数に連動を目指すか、つまり「どこに投資するか」を決めます。初心者の方が最初に検討する価値のある代表的な指数をいくつかご紹介します。

これらの指数に連動するインデックスファンドは、多くの金融機関で取り扱いがあります。月1万円という金額であれば、例えば「全世界株式のファンド一本」や「全米株式のファンド一本」といったように、最初は一つのファンドに絞って積み立てることも有効です。管理がシンプルになり、続ける上での負担を減らすことができます。複数のファンドを組み合わせることも可能ですが、最初は一つのファンドで分散効果を得られるインデックスファンドから始めるのが分かりやすい方法です。

インデックスファンド選びのポイント

インデックスファンドの中でも、特定の指数に連動を目指すファンドは複数存在します。選ぶ際には、以下の点を比較検討すると良いでしょう。

これらの情報は、金融機関のウェブサイトや投資信託の情報提供サイトなどで確認することができます。

始める際の注意点

つみたてNISAは長期の資産形成を支援する制度ですが、投資である以上、価格変動リスクや為替変動リスク(外貨建て資産を含む場合)が存在します。投資信託の基準価額は市場の状況によって変動するため、運用資産の評価額が投資元本を下回る可能性(元本割れリスク)があることは理解しておく必要があります。月1万円の積立であっても、この基本的なリスクは同じです。

しかし、つみたてNISAは「長期」「分散」「積立」を基本とするため、これらのリスクを軽減しながら、時間の分散効果を活用して資産形成を進めることに適しています。短期的な価格変動に一喜一憂せず、コツコツと積み立てを継続することが大切です。

まとめ

月1万円からつみたてNISAを始める際の投資信託選びでは、まず低コストで広範囲に分散投資ができるインデックスファンドを中心に検討することをおすすめします。特に、全世界株式や全米株式といった指数に連動するファンドは、一つのファンドで手軽に国際分散投資を実現できるため、初心者の方にとって有力な選択肢となるでしょう。

金融機関によって取り扱っているファンドは異なりますので、ご自身が口座を開設する金融機関で、希望する指数のインデックスファンドが取り扱われているか、信託報酬はどの程度かなどを確認した上で、納得のいくファンドを選んでみてください。無理のない金額で、長期的な視点を持って積立を続けることが、将来の老後資金形成につながります。